蔵宿駅は伊万里鉄道が開通した明治31年にできた駅です。
現在の駅舎は木造で白壁の落ち着いたたたずまいをしています。この建物の大部分を民間の会社が使用していて、無人駅です。
今は合併により、有田町にありますが、それまでは西有田町の中心地でした。
昭和40年に1度だけ蔵宿に行ったことがありました。それは、痔の手術のため入院している2~3年先輩教師を見舞いに行ったからです。
当時から蔵宿といったら肛門科・・・痔の手術と有名でした。写真の医院は、その後建て変わって、場所も移動していますが、当時の建物は駅のすぐ近くで、木造の普通の民家という感じでした。
畳の入院部屋には、数人が入りベッドはなく、夜だけ布団を敷いて寝るようになっていました。その頃でも珍しいものでした。後に赤ひげ診療所をテレビで見たとき思い出したくらいです。
部屋にはノートが紐でぶら下がっていて、退院して行った人たちの痔の苦しみや、手術後のことなど詳しく書いてあったのが思い出されます。
畳の部屋というのは、鍵もかからず出入りがしやすく、誰でも、あちこちの部屋を同病哀れむ、の気持ちででしょう、出歩いていました。
見舞いに行った若い先輩はその後すぐ結婚しました。馴れ初めを聞いたら、この病院で知り合った仲、とのことでした。
そして、これが本当の「尻合い結婚」だと言っていました。
最近は車でこの付近を通るとことが、多いけどその後の先輩夫婦の仲むつまじさと、この話を思い出します。
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